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世界の乾杯酒になれるか日本酒

スパークリング日本酒が大人気

宝酒造から「澪」が発売されてから6年がたちます。今では、居酒屋の必須アイテムともなり、この夏にはCMも新しくなって大きな話題となりました。甘酸っぱくフルーティーな飲み心地から、日本酒を敬遠していた人からの支持も得、日本酒に対する見方を変える契機にもなっています。
スパークリング日本酒のはしりとしては、1998年に発売された一ノ蔵のすず音があり、澪人気に引っ張られるように、こちらも需要を伸ばしています。この「すず音」は、炭酸ガス注入タイプの「澪」と異なり、瓶内二次発酵となっています。日本酒を瓶詰めしたあと発酵させるもので、シャンパンと同じつくりと言えます。
今、この瓶内二次発酵による日本酒造りが熱くなっています。

2017年はスパークリング日本酒元年

おすすめの日本酒2016年は、日本酒にとってエポックメイキングな年となりました。それまで焼酎に押されていた市場に変化が起き、純米大吟醸などの特定の酒が注目を浴びました。そのような中、11月に「awa酒協会」が結成されたのです。
「awa酒協会」は、2008年に画期的な独自製法で瓶内二次発酵のスパークリング日本酒をつくり出した永井酒造が中心となり、良質なスパークリング日本酒を世に送り出すために結成されました。今年4月にはお披露目会が行われ、その席で9製品にawa酒認定証を授与しました。
このように、本格的なスパークリング日本酒造りの基礎ができた2017年ですが、それに伴い、全国の酒造でスパークリング日本酒造りが熱くなっています。

コンテストでも注目されるスパークリング日本酒

国内外に知られる日本酒コンテストがいくつかありますが、スパークリング日本酒部門として独立して審査するコンテストも、このところ増えてきました。中でも有名なインターナショナル・ワイン・チャレンジでは、2014年にスパークリングの部を新設し、今年「出羽桜 とび六」にトロフィーを授与しました。今年から発泡清酒部門が新設されたサケ・コンペティション2017では、「南部美人 あわさけ スパークリング」が1位を獲得しています。いずれも瓶内二次発酵の商品で、「南部美人 あわさけ スパークリング」は11月から出荷される予定の新しい日本酒です。
このようにスパークリング日本酒への注目度が高まる中、市場での選別も促進されつつあります。

ホンモノを求める時代へと

当初は、日本酒からかけ離れた甘酸っぱさを求める傾向にあったスパークリング日本酒ですが、現在ではホンモノを求める人々が増えています。そのような人々にはやくから支持されていたのは「獺祭 発泡にごり酒 スパークリング50」。実は、ナンバーワンの人気を誇る日本酒「獺祭」の人気のかなりの部分を支えているのがこの酒で、繊細で骨太な米の旨みを存分に楽しめる酒です。そしてまた、この酒の開栓時の注意書きが面白い。英語と日本語で書かれたそれは、シャンパンを彷彿とさせるものです。
世界を戦場と定めた獺祭は、このように、スパークリング日本酒を戦略商品と位置付け、世界もそれに反応し始めました。

今はまだ、シャンパン市場は落ち着いています。乾杯はシャンパンでするのが世界の習わしであり、永久にその地位はゆるがない・・・と思われているかもしれませんが、我が日本酒が世界を変える日がくるかもしれません。

スパークリング日本酒の金字塔

MIZUBASHO PURE

日本酒ランキング2008年11月発売のMIZUBASHO PURE。永井酒造が長年の研究の結果生み出したこのスパークリング日本酒は、完全にシャンパンに照準を定めています。画期的な瓶内二次発酵技術は同業に解放され、業界での世界戦略を打ち出しました。乾杯酒がシャンパンからスパークリング日本酒に移り変わっていく時、この日本酒は、歴史を刻んだ酒として永遠に記憶されるでしょう。

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