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山川光男 日本酒界に現れた革命児

山川光男には4つの味わいがある

山川光男 日本酒ついに第10弾が登場した。架台にもたれかかった姿に疲れも見えるが、それだけの力作をつくり切ったと見える。「2019 はる」を口にすると、ついつい「おつかれさま」と声をかけたくなってしまう。

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山川光男は2016年夏デビュー。山形県内の4つの酒蔵、水戸部酒造・楯の川酒造・小嶋総本店・男山酒造を渡り歩き、それぞれの代表銘柄「山形正宗」「楯野川」「東光」「羽陽男山」の一文字を得て命名された。第一弾となる「山川光男 2016 なつ」が小嶋総本店で製造されたのを皮切りに、4つの酒蔵の知恵を生かした日本酒が、地域ブランド「GI山形」ならではの期待を裏切らない芳醇な美味さとなって、全国の日本酒ファンを唸らせてきた。
この度、3巡目の先頭を切って小嶋総本店から出た「山川光男 2019 はる」は、第10弾。より磨きのかかった美味さに、回ごとに驚きを与えてくれる工夫が散りばめられている。今回の山川光男のホームページには、「樽」を匂わせる記述があるが、確かに、ほのかな樽香が心地よい。雪に埋もれて香りを失くした季節から、ようやく木の香が現われたような、まさに春のつまったおすすめの日本酒である。

プレーバック 山川光男の4年間

山川光男1 日本酒山川光男2 日本酒山川光男3 日本酒深々と頭を下げて山川光男が登場したのは2016年。最近では、蔵元が共同プロジェクトで日本酒を醸造するということも珍しいことではなくなってきたが、当時はちょっとした驚きだった。しかし、話題作りのための片手間で醸された日本酒だろうと思っていた。が、飲んでびっくり。
山川光男4 日本酒山川光男5 日本酒山川光男6 日本酒山川光男が生まれた山形県は、都道府県単位では初めてとなる日本酒の地域ブランド「GI山形」が認定されたところ。あの十四代出羽桜も山形県の日本酒だ。それだけに、日本酒にかける情熱は、並々ならぬものがあるのだろう。
はじめて山川光男を飲んだ時、そのことを感じた。そして、回を追って楽しみも増えていく山川光男に、「GI山形」を背負って立つ酒造の本気度を知ったのである。
山川光男7 日本酒山川光男8 日本酒山川光男9 日本酒ところで、山川光男のもうひとつの魅力は、ほっこりとした雰囲気のラベルである。一升瓶をかぶった山川光男は、雪国育ちの色を前面に出して、時にはまったり、時にはキリリと飲み手を迎えてくれる。
そのラベルの表情は、酒質とも無関係とは見られず、山川光男がまったりと迎えてくれる時にはまったりと、キリッと迎えてくれる時には顏を引き締めて頂くと、より美味しく感じられるのは私だけだろうか。このラベルは、「杉の下意匠室」という山形県のデザイン事務所が手がけているということで、山形光男はまさにオール山形のヒーローである。

今回、ちょっとお疲れ気味の色を浮かべた山川光男は、国際化が進む日本酒の未来に戸惑いを感じているのかもしれないな…などと推察してみる。しかし、山形を離れ、日本を離れ、世界に翔び立っても、きっと人気となること間違いなしの山川光男である。