「出羽桜」タグアーカイブ

お試しセットにモノ申す

居酒屋の人気メニュー 日本酒のお試しセット

このところ、日本酒のお試しセットをメニューに加える居酒屋が増えています。小ぶりのグラス3つに、違う銘柄の酒を注いで提供するというのがスタンダードとなっています。味くらべができることで、日本酒の奥深さを分かってもらうためのツールともなっていますが、どうもこの「お試し」という響きに安っぽさを感じて、私はなんだか注文をためらってしまいます。

日本酒のバラエティーセットでいいんじゃないか?

おすすめの日本酒お試しなどと言われると、中に含まれる銘柄から次の注文を確定しないと、何か店主の意に沿わないような気がして気を使ってしまいます。「お試し」の言葉には一種の呪文が含まれています。しかし、真の日本酒好きなら、もっと自由に楽しみたい。
いくつかの異なった日本酒を同時に提供してもらうことは、飲む側にとっては非常にありがたいことです。次々に目の前に並ぶ肴に合わせて、最適な日本酒をチョイスして最高の時間を過ごすことだってできます。でも、「お試し」などと言われると・・・

「お試しセット」として提供している店主さんにお願いしたい。どうか、「お試し」などと言わないで、「3酒セット」とか、そういう表現でメニューの中に加えて欲しい。。。

居酒屋の救世主にもなるバラエティーセット

日本酒は、焼酎などと比べて劣化も早く、居酒屋のメニューに取りそろえるのはなかなかに厄介な存在です。しかし、このところのブームを受けて、名のある日本酒を置いておかなければ客足ものびない。そういった悩みを抱えているオーナーも多いのではないでしょうか。
ならば、バラエティーセットを上手く活用すればいいのです。開封して時間が経過したりなどして早く消費してしまいたい酒を、セットの中に混ぜ込めばいいのです。それは、価格面、あるいは味覚面で人気のない日本酒ということになるかもしれませんが、店側にとっては提供価格の平衡化でもメリットはあるはずです。飲む側にとっては、他の酒との比較もできますから、新たな発見がそこにあるはずです。そうすることで、日本酒市場はもっともっと熱くなっていくと思うのです。
幸いにもわが国には、日本酒を楽しむための様々な酒器がそろっています。バラエティーセットを置くということは、そういう酒器を活かすことでもあり、店の品格アップにもつながるはずです。

▶ 日本酒を美味しくする酒器

様々な比較を楽しめる日本酒

日本酒は、米・水・麹を主原料とし、その組み合わせや製造方法の違いで大きな変化を楽しむことができることも特徴です。使用米やその精米歩合はラベルに記載されており、同一銘柄でもそこに大きな味覚の変化を生じさせることが分かります。同一銘柄で製造方法の異なった日本酒を頂くこともまた、日本酒好きにとっては最高の時間となります。

出羽桜の純米吟醸が面白い

日本酒ランキング山形県は、酒米の開発が盛んなところです。開発された新たな酒米で次々と名酒が生まれています。他の蔵に先駆けて吟醸酒を市販したことでも知られる名蔵「出羽桜」の純米吟醸3種を楽しむのも、秋の夜長にはいいかも。

▶ 出羽桜 出羽燦々 純米吟醸(楽天市場で購入する)山形県を代表する酒米「出羽燦々」を使った日本酒の頂点。2015年の全米日本酒歓評会でグランプリに輝く。青リンゴのよう。
▶ 出羽桜 つや姫 純米吟醸(楽天市場で購入する)山形県のブランド米「つや姫」。この食用米を使った日本酒は、インターナショナル・ワイン・チャレンジ2017金賞。洋梨のよう。
▶ 出羽桜 雄町 純米吟醸(楽天市場で購入する)山田錦と並ぶ高級酒米「雄町」。かつてインターナショナル・ワイン・チャレンジでトロフィーをも獲得した日本酒は、雄町サミット2017でも優等賞。上品で華やかな甘み。

世界の乾杯酒になれるか日本酒

スパークリング日本酒が大人気

宝酒造から「澪」が発売されてから6年がたちます。今では、居酒屋の必須アイテムともなり、この夏にはCMも新しくなって大きな話題となりました。甘酸っぱくフルーティーな飲み心地から、日本酒を敬遠していた人からの支持も得、日本酒に対する見方を変える契機にもなっています。
スパークリング日本酒のはしりとしては、1998年に発売された一ノ蔵のすず音があり、澪人気に引っ張られるように、こちらも需要を伸ばしています。この「すず音」は、炭酸ガス注入タイプの「澪」と異なり、瓶内二次発酵となっています。日本酒を瓶詰めしたあと発酵させるもので、シャンパンと同じつくりと言えます。
今、この瓶内二次発酵による日本酒造りが熱くなっています。

2017年はスパークリング日本酒元年

おすすめの日本酒2016年は、日本酒にとってエポックメイキングな年となりました。それまで焼酎に押されていた市場に変化が起き、純米大吟醸などの特定の酒が注目を浴びました。そのような中、11月に「awa酒協会」が結成されたのです。
「awa酒協会」は、2008年に画期的な独自製法で瓶内二次発酵のスパークリング日本酒をつくり出した永井酒造が中心となり、良質なスパークリング日本酒を世に送り出すために結成されました。今年4月にはお披露目会が行われ、その席で9製品にawa酒認定証を授与しました。
このように、本格的なスパークリング日本酒造りの基礎ができた2017年ですが、それに伴い、全国の酒造でスパークリング日本酒造りが熱くなっています。

コンテストでも注目されるスパークリング日本酒

国内外に知られる日本酒コンテストがいくつかありますが、スパークリング日本酒部門として独立して審査するコンテストも、このところ増えてきました。中でも有名なインターナショナル・ワイン・チャレンジでは、2014年にスパークリングの部を新設し、今年「出羽桜 とび六」にトロフィーを授与しました。今年から発泡清酒部門が新設されたサケ・コンペティション2017では、「南部美人 あわさけ スパークリング」が1位を獲得しています。いずれも瓶内二次発酵の商品で、「南部美人 あわさけ スパークリング」は11月から出荷される予定の新しい日本酒です。
このようにスパークリング日本酒への注目度が高まる中、市場での選別も促進されつつあります。

ホンモノを求める時代へと

当初は、日本酒からかけ離れた甘酸っぱさを求める傾向にあったスパークリング日本酒ですが、現在ではホンモノを求める人々が増えています。そのような人々にはやくから支持されていたのは「獺祭 発泡にごり酒 スパークリング50」。実は、ナンバーワンの人気を誇る日本酒「獺祭」の人気のかなりの部分を支えているのがこの酒で、繊細で骨太な米の旨みを存分に楽しめる酒です。そしてまた、この酒の開栓時の注意書きが面白い。英語と日本語で書かれたそれは、シャンパンを彷彿とさせるものです。
世界を戦場と定めた獺祭は、このように、スパークリング日本酒を戦略商品と位置付け、世界もそれに反応し始めました。

今はまだ、シャンパン市場は落ち着いています。乾杯はシャンパンでするのが世界の習わしであり、永久にその地位はゆるがない・・・と思われているかもしれませんが、我が日本酒が世界を変える日がくるかもしれません。

スパークリング日本酒の金字塔

MIZUBASHO PURE

日本酒ランキング2008年11月発売のMIZUBASHO PURE。永井酒造が長年の研究の結果生み出したこのスパークリング日本酒は、完全にシャンパンに照準を定めています。画期的な瓶内二次発酵技術は同業に解放され、業界での世界戦略を打ち出しました。乾杯酒がシャンパンからスパークリング日本酒に移り変わっていく時、この日本酒は、歴史を刻んだ酒として永遠に記憶されるでしょう。

▶ MIZUBASHO PURE(楽天市場で購入する)