2017年 衝撃の日本酒6選

2017年を彩った日本酒

2017年を代表する日本酒2017年も残り少なくなりました。日本酒ブームの後押しを受けて、今年は各種日本酒イベントが盛んに執り行われる年となりました。ただ、2016年と比較するとマスコミへの露出度は低下、焼酎やワインなどの酒類も見直される年となり、やや息切れの2017年だったとも言えます。
そんな中、フランスで初めてフランス人による日本酒コンテスト「KURA MASTER」が始まったのは大きなニュースでした。日本食人気を受け、海外では着実に日本酒の認知度は上昇しているようです。また、今年後半になり日本酒カクテルが話題になることが多くなり、日本コカ・コーラも本腰を入れ始めたとの報道がありました。日本酒の多様性の壁をのり越えることが出来たとしたなら、ニューウェーブとして広がりを見せるかもしれません。
ブームもやや新鮮味がなくなりはじめたようにも思えた一年でしたが、新たな可能性も見いだせる2017年となりました。そんな中、2017年に衝撃を与えた日本酒を6本選んでみました。

世界一の称号を得た日本酒

特別純米酒 南部美人

2017年を代表する日本酒岩手の銘酒「南部美人」の定番として、あまりに有名なこのお酒。究極の食中酒として評判ですが、ロンドンで開催される世界最大規模の日本酒品評会・インターナショナルワインチャレンジ日本酒部門で、1245銘柄のトップ「チャンピオン・サケ」に選出されました。この究極の日本酒が、洋食にもマッチする日本酒の凄さを証明したといえます。サザンビューティーの名で、すでにアメリカでは人気の日本酒ですが、世界的名酒の仲間入りを果たしたと言えるでしょう。

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フランス人を驚愕させた日本酒

七田 雄町50 純米吟醸

2017年を代表する日本酒第1回目のフランスにおける日本酒コンクール「KURA MASTER」は、予想もしない結果となりました。何と、九州佐賀の日本酒「七田」がトップ10に3つも入るという結果になったのです。出品数は550本ですから、決して小さなコンクールではありません。「七田」は、ワインに慣れ親しんだフランス人に受け入れられやすい日本酒なのでしょうか。大会関係者の賛辞の中には、日本酒に対する警戒感がにじみ出ているようでもありました。いずれにせよ、その3本の「七田」の中でも頂点に立ったこの「雄町50」は、七田人気をさらに押し上げる状況を作り、目下の人気ナンバーワン「獺祭」に迫る勢いを見せています。

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シャンパンに挑むawa酒

七賢 スパークリング 杜ノ奏

2017年を代表する日本酒シャンパンや スパークリングワインと肩を並べる存在になることを目指し、awa酒協会が「awa酒」認定をはじめました。そんな中、SAKE COMPETITION 2017で、ダイナースクラブ若手奨励賞を獲得した山梨の「七賢」が注目されました。七賢は、awa酒協会に加盟し上質なスパークリング日本酒を立て続けに発表してきましたが、特に世間を賑わせたのがその第3弾となる「杜ノ奏」。蔵の近くにあるサントリー白州蒸留所とのコラボ。ウィスキー樽で寝かせた後に瓶内二次発酵させた商品は、新たな可能性を生み出したと評判です。

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海外展開を先導する日本酒

醸し人九平次 CAMARGUEに生まれて、

2017年を代表する日本酒海外展開を積極的に進め、三ツ星レストランにも多く採用。海外から火がつくように、日本国内でも有数の人気を誇るようになった愛知の日本酒「醸し人九平次」。そんな九平次が10月、フランス・カマルグ産のフランス固有酒米を使用して日本酒を醸しました。海外産原料を使用したものを日本酒というのかという議論があり、国内清酒メーカーの衰退にもつながるのではないかという議論もありますが、日本酒を世界の「SAKE」にするには避けて通れない道。九平次の努力と挑戦に拍手するしかありません。

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究極まで来てしまった日本酒

楯野川 純米大吟醸 光明

2017年を代表する日本酒米を磨けば磨くほど雑味が少なくなり、美味しい日本酒ができると言われ、精米歩合競争が加速していましたが、ついに究極の1%まで来ました。つまり、米の99%は削り取られるということ。果たしてどんな味なのかは、あまりの手間暇のために驚きの10万8000円という値段になっているため分かりません。しかしこの山形の酒が、大きな話題となったことは確かです。

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日本酒の規格から外れてしまった日本酒

concentration 作 凝縮 H

2017年を代表する日本酒「作」の銘柄で知られる三重の清水清三郎商店が、三菱化学の技術を生かして日本酒を濃縮してできたお酒がこれです。アルコール度が焼酎より高い30%にも達するため、日本酒の規格から外れ「雑酒」に分類されます。3月に実験的に発売され、現在ではお目にかかれない品ですが、酒の世界に新しい可能性を開いたと言えるでしょう。従来の日本酒にはないシーンでも活躍できるのではないでしょうか。再度販売されることを願っています。


美味しい日本酒で生活に華を