日本酒の日の闇

日本酒の日の由来

記念日好きの日本人。やっぱり「日本酒の日」だって存在します。
日本酒の日は、昭和53年(1978年)に日本酒造中央会が定めたものです。昨今、雨後のタケノコのように生まれる記念日ではありますが、比較的古くに定められた記念日だったんですね。
むかしは、暑さがおさまる10月から新酒を造り始める酒造が多かったようです。現在でこそ酒造年度の起点は7月1日となっていますが、昭和39酒造年度までは、10月1日だったとのこと。そのため、酒造りの元旦として祝う風習があったそうです。

日本酒の日は必要か?

おすすめの日本酒ところで、「日本酒の日」とは何でしょうか?一般的な記念日は啓蒙活動に力が注がれる傾向にあり、「日本酒の日」も例外ではないでしょう。でも、残念なことに「日本酒の日」が定められてより、日本酒はどんどん凋落していったのです。昭和50年頃、出荷量のピークを記録してより、その量は3分の1にまで減少しています。
もっとも、衰退する業界を苦慮して記念日が制定された面もあるでしょう。しかし、これまでのところそれは逆効果だったと言わざるを得ません。人気のピーク時につくられた記念日には、当事者本位の散漫な活動しか行われないことが多々あります。その結果、悪評をまき散らす元凶ともなり、予期した結果を得られないことがあるようです。

日本酒の日は必要か2

これまで、業界は暗黒の時代を耐えてきました。和食文化の広がりとともにクールな飲み物としてスポットライトを浴び、ほのかな明かりが見えてきた現在、まだ「日本酒の日」に拘るのかという思いがあります。
日本酒の日に行われるイベントは増えてはいますが、乾杯イベントや販売イベントが中心で、供給者サイドのお祭りです。そこには、参加者の心をつかむ「理由」がありません。理由がないままでは、当事者の労力が尽きた時に化石となるでしょう。

日本酒の再認知が進行する現在、もう、「日本酒の日」は必要ないのではないでしょうか。足並みのそろわぬ活動で特別な1日を曖昧なものにするより、「日本酒文化」を啓蒙する記念日を複数もうける方が日本酒の定着につながるような気がします。
「ひやおろしの日」というのがありますが、このような日本酒の中にある季節を上手く記念日として定めたならば、消費者の日本酒の楽しみ方も広がるような気がします。10月1日も、本来の「日本酒の元旦」に改めるべきです。

今年も、もうすぐ「日本酒の日」が来ます。私もイベントに出向き、乾杯の声をあげます。しかし、日本人なら日本酒で乾杯は当たり前です。それを記念日で拘束しようとするなら「特別」となり、日本酒離れは加速するでしょう。
日本酒を熱くしていくためには、「日本酒」を人々に認知してもらうのではなく、「日本酒文化」を認知してもらう必要があると思う今日この頃です。

骨のある日本酒

アマゾンプライム「石ちゃんのSAKE旅」。第7回に登場する菊姫の社長に惚れました。さすが、流行に左右されない本物の白山菊酒を醸し出す酒造。頑固さを貫く姿勢に、伝統の重要性を再認識。
その菊姫から、毎年10月1日に解禁される日本酒があるって知っていました?まるでボジョレーヌーボーみたいに。制約により、消費者サイドの購入意欲も高まるってもんです。

菊姫 鶴乃里 山廃純米

日本酒ランキングIWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)初代チャンピオンサケとして人気を誇るこの日本酒の新酒は、10月1日に解禁されます。上質な甘みを持った山廃ならではの骨太な日本酒。燗でもまた美味しい日本酒、さすがの菊姫です。

▶ 菊姫 鶴乃里 山廃純米(楽天市場で購入する)


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA