ワインの国の銘酒 七賢

甲府からはじまる七賢の旅

日本酒 七賢山梨は甲府の駅を降りると、酒蔵「七賢」という名の居酒屋がある。小綺麗な店内で郷土料理に舌鼓を打ち、店名と同じ銘の日本酒に目を向けた。メニュー表に、幾つもの種類の七賢が並んでいたので大将に聞くと、山梨銘醸の蔵元直営店とのこと。
ワインのイメージが強い山梨に、このような美味い酒があることを知った私は、翌日、レンタカーを借りて北杜市白州町に向かった。

豊かな水が育む七賢

白州と言えば、何と言ってもサントリーウィスキー。サントリーは、森が育む良質な水を求めてここに工場を建てた。七賢は、その土地で江戸時代から醸されてきた酒。水の良し悪しに左右される日本酒にあって、七賢は最高の環境で連綿と醸されてきた日本酒なのだと知る。

七賢の駐車場に車を止めると、森の香りに包まれた。しばらく歩くと、七賢蔵元直営のレストランがあり、裏のテラスでコーヒーを飲んだ。その味は何とも言えず印象的で、水が違えばコーヒーも変わるものだと唸ってしまった。日本酒 七賢
否が応にも高まる期待感を胸に表通りに出ると、甲州街道の宿場町として栄えた台ケ原宿。古い町並みが残る通りで、山梨銘醸はその中心に陣取る。かつての酒蔵・北原家は街道の本陣であり、諏訪高島藩、伊那高遠藩の御用商人だったとか。明治13年には明治天皇の行在所ともなったという。
ここは、名水に惚れ込んだ中屋伊兵衛が、信州高遠の酒造・北原家より分家して1750年に生まれた酒蔵。軒下の大きな杉玉を見上げながら暖簾をくぐると、酒蔵見学ができることもあり多くの観光客で賑わっている。敷地内の「弁財天の湧水」を少しいただくとほのかな甘みがある。これは、甲斐駒ヶ岳の湧水。はるか高所の雪解け水を、花崗岩が幾重にも濾過しながら、悠久の歳月をかけて磨き上げた水なのだという。

水だけではない七賢

山梨銘醸の工場では、見学だけでなく試飲もできる。天鵞絨の味を口に含むと、雪解け水のような滑らかさ。それが、心地よい苦みを呼び起こした後スパッときれる。
これは水だけではないな・・・

案の定、他にも並々ならぬ情熱が注がれている。農業法人まで設立して、米づくりから酒づくりまで、一貫した生産を行っていると、「社員さん」が説明してくれた。ここでは蔵人を廃止し、社員が、科学的な見地をも持ち合わせた上で日本酒造りを行っているのである。古人の知恵を受け継ぎながらも、より良いものを求めていく―――まさに賢人の酒「七賢」である。
やさしく説明してくれる社員さんに相槌を打ちながら、ここでしか販売していないという限定酒純米大吟醸「山濤」を握りしめていた。
日本酒 七賢

直営店限定の日本酒「七賢」。七賢とは、中国・魏の時代末期の竹林の七賢。

ワインに近い日本酒 七賢

ワイン生産の盛んな地だけあって、テロワールを意識した酒造りを行い、真の地酒を醸しています。七賢の酒は、水も米も正真正銘の山梨の酒です。豊かな水と森に育まれた酒が、不味いはずはありません。

七賢 大中屋 純米大吟醸

日本酒ランキング七賢は、知る人ぞ知るといった日本酒でした。この「大中屋」は、ダボス会議公式レセプション酒ですし、2016年4月刊のぴあMOOK「新しい日本酒。」では、実力派蔵の96本に選出されています。そして今年、SAKE COMPETITION 2017 Super Premium 部門で、何と1位に輝いたのです。みずみずしいフルーツのような甘みが最高です。

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